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中国の現・元高官が集結 秘密の北戴河会議開始か

2016年08月06日

【新唐人2016年08月06日】

毎年7月末から8月初めにかけて中国共産党の現在とリタイヤ後の高官が河北省北戴河(ほくたいが)に避暑の名目で集まって行う秘密の会議が今年も始まった模様です。この会議は北戴河会議と呼ばれています。

 

海外メディアの報道によると、北戴河で7月29日、厳重警備が始まりました。7人の党政治局常務委員は30日以降、6日以上公共の場に姿を現していません。このような状況から北戴河会議がすでに始まったと見られます。

 

香港誌『争鳴』(そうめい)は党内部からの情報として、今年の会議では習近平政権の政策の振り返りや党機関の構造改革、経済問題、軍部改革、腐敗撲滅キャンペーン、外交政策検証など6項目について協議するとのことです。

 

中国共産党元大将、故羅瑞卿(らずいけい)の息子の羅宇(らう)によれば、かつて党のリタイヤした高官らはこの会議を利用して現政権の政治に干渉してきましたが、今では状況が異なると言います。

 

羅宇氏:「江沢民・胡錦濤時代の北戴河会議は年寄りが政治に口を出す絶好の場でした。ですが、習近平政権発足後、この会議の影響力は衰退し、以前のように年寄りが政治に関与することはできなくなりました。」

 

しかし、香港紙『東方日報』は、中国共産党が2017年に計画している幹部の交替をめぐり、人事について北戴河会議で話し合われる可能性があると報じています。

 

政治局常務委員が68歳でリタイヤする慣例によれば、現在の常務委員7人のうち、習近平と李克強の2人を除く全員は2017年に辞任することになります。

 

今回の会議の前、多くの政府寄りメディアや体制派学者は、中国が将来政治局常務委員を廃止し「大統領制」を実施する可能性を述べていました。

 

しかし、習近平の真意について、羅宇は習近平の側近の立場が整ってから分かるだろうと見ています。

 

羅宇氏:「民主化か、あるいは独裁に進むかは今の時点ではまだ分かりません。ですが私は習近平が独裁の道を進むとは思えません。なぜなら、そうしたら彼自身にも、中国にも未来がないからです。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/08/05/a1279569.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

北戴河,習近平, 羅宇

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